実験
海水からにがりを取って豆腐作りをしてみました
おとうふを作るときに必要な「にがり」
食品には「凝固剤」という「食品添加物」として表示されています。
「食品添加物」と聞くと悪いイメージがありませんか?
「なんだか体に悪そう」「できるだけ摂らないようにしたほうがいい」など、マイナスなイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
なぜ、食品に食品添加物が使われているのでしょうか。
海水からにがりを作りながら、いろいろ考えてみました。
最後の解説まで読んでくださいね。添加物のイメージが変わるかも!?
用意したもの
- 海水(能登のきれいな海水をとってきました)
- ステンレスの深いなべ
- コーヒーフィルターとドリッパー
- 豆乳
実験開始
海水を煮詰めて
一度濾す(こす)
これは
何かな?❶
あとで分析しよう
どんどん煮詰めて
また濾す(こす)
これは塩?❷
これがにがり❸
豆乳ににがりを加えて
あたためるよ
ちゃんと固まったね。
ようやく豆腐ができました!
分析してみました
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海水を煮詰めて最初に濾した白い結晶からは、O(酸素)、Ca(カルシム)、S(硫黄)、N(窒素)が主に検出されました。
早く結晶する硫酸カルシウムなどが主な成分であることを示しています。
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さらに煮詰めて、2回目に濾した白い結晶は、主な成分が塩化ナトリウムつまり「塩」でした。
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残った上澄み液からは、O(酸素)、Cl(塩素)、Mg(マグネシウム)が主に検出されたので、にがりの主成分「塩化マグネシウム」 であることを示しています。
海水にはいろいろな物質が溶け込んでいますが、煮詰めると、それぞれの物質に分かれていくことがわかりました。
解説
食品添加物とは、食品を「つくる」「保存する」「味や見た目を整える」ために使われる物質のことです。
安全性を国の食品安全委員会が評価し、人の健康を損なうおそれのないものに限って、成分規格や使用基準を定めたうえで、厚生労働省が使用を認めたものです。
化学合成品以外にも、にがりやミツロウ(蜂の巣からとれるワックス)など、広く使用されていて長い食経験があるもの(既存添加物)や、イチゴジュースを着色料として、寒天を凝固剤として使用した場合(一般飲食物添加物)も、食品添加物になります。
化学合成品か天然かによらず、法令を守って使われていれば、人の健康を損なうものではありません。
味や香りをつけるだけでなく、食品を長持ちさせたり、栄養を強化したり、アイスクリームをなめらかにしたり、パンをふっくらさせたり・・・
便利で美味しくて安全な食品を手に取ることができるのも、食品添加物のおかげかもしれません。
今回は豆乳を使いましたが、大豆と海水から豆腐を作っていたら・・・とても晩御飯には間に合わないですね。