- 氷菓用キャンディーが凍らないけど、どうして?
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もしかしたら、「過冷却現象」が起こっているのかもしれません。
「過冷却」とは、安定した状態でゆっくりと温度を下げていった場合、氷始める温度(水の場合0℃)になっても液体の状態を維持する現象です。そんな時は少し刺激を加えると凍り始めます。
果汁入りの場合は、その成分の影響で凍りにくい場合がありますが、品質に問題はありません。 - ヨーグルトがいつもより水分が多く、柔らかい気がする。傷んでいるの?
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ヨーグルトの成分である乳清(ホエー)が出てきたり、ヨーグルトのかたまりが崩れてしまったためです。ヨーグルトは牛乳のたんぱく質が乳酸菌の働きによりかたまってできたものなので、衝撃や振動、横倒しの影響でかたまりが崩れ、水分(乳清)が出たり柔らかくなったりします。また、温度上昇による発酵の進みや、逆に凍結の影響などでも水分(乳清)が出てくる場合もあります。
ヨーグルトの保存
●冷蔵庫に立てて保存し、振動が伝わりやすいドアポケットには入れないようにしましょう。
●冷気が直接あたるなど、過度に冷えすぎてしまうところは避けましょう。
●開封したら、早めに食べましょう。日数が経過したり、かき混ぜたりすると分離しやすくなります。
豆知識
乳清の中には水溶性のたんぱく質やミネラル、ビタミンなどの栄養素が含まれています。
ヨーグルトから出てきたときは捨てずに一緒に食べるか、カレーなどの料理に活用してみてください。 - 箱を開けたらジュースの缶が凹んでいた。箱はキレイなので、製造工程で凹んだのではありませんか?
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段ボールは紙素材ですので一定の柔軟性があり、落下など中のものが変形するほどの強い衝撃が加わっても箱には明らかな損傷が生じない場合があります。製造工場では機械で自動的に製造を行うため衝撃が加わることはほぼ無く、万が一、転倒・落下したものは破棄することから製造工場出荷以降の流通過程などで発生したと思われます。
- 小玉スイカやメロンなど、生協から届いた果物を台所の床に何日か置いていたら汁が出てきた。
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農産物は温度の影響により状態が変わってしまいます。
特に気温の高い時期ですと、過熟になってしまったり、腐敗し発酵してしまうことがありますので、お届け後は状態をご確認いただき、冷蔵庫での保管をお願いいたします。また、お早めにおめしあがりになることをお勧めいたします。 - はちみつを使おうと思ったら白く濁って固まっている。もう使えないの?
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白く濁っているのは「結晶化」が起きているためですので、湯せんで戻すと結晶がとけて使いやすくなります。
はちみつは、時間とともに含まれている気泡や花粉などを核として糖が結晶化していきますが、はちみつの性質によるもので、結晶化しても品質に問題はありませんので安心してお召し上がりください。ポイント!
保存場所に注意
結晶の発生は気温など環境によって違いがあります。最も結晶化しやすい温度は13~14℃と言われており、一般に冬季になりやすいのですが、夏でも起こります。また温度変化を受けたり、物理的な刺激を受けたりすると結晶化が起きやすくなります。
- パッケージ通りに電子レンジでチンしたのにまだ冷たい。表示が間違っているんじゃないの?
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調理時間はあくまでも「目安」です。温まらない場合は調整ください。
電子レンジはマイクロ波が食品中の水分子を振動させ温める仕組みです。機種や経過年数、置く位置などによって温まり方が異なります。このため、食品に記載している調理時間は目安となっており、その通りに調理しても十分に温まらない場合があります。ポイント!
温め方のコツ
冷凍食品をオート(自動)で温める機能のついた電子レンジもありますが、パッケージに標記された時間での調理をおすすめします。十分に温まっていないと感じたら、10秒ずつ追加で様子を見ましょう。一気に温めると真っ黒に焦げてしまう場合があります。
- たまごのパックを開けたら薬品臭がした。
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たまごの殻には小さな穴がたくさん空いており、周囲の臭いを吸収しやすい特徴があるため、たまごの洗浄・消毒の際に使用する薬品の臭いが残ったものと思われます。パックを開封し空気にさらすと徐々に臭いは感じられなくなります。
たまごは食品衛生法により、一定濃度に希釈された次亜塩素酸ナトリウムを使用して卵殻の洗浄等をすることが推奨されています。通常、洗浄・消毒後は乾燥工程で十分に乾燥され、薬品臭はほとんどなくなります。しかし、気温の低い時期や湿度が高い時期はたまごが乾燥しにくくパック内に臭気がこもりやすいため、消毒臭が感じられる場合があります。たまごの賞味期限
たまごの賞味期限は「生食できる期限」です。賞味期限の過ぎたものは加熱してお早目にお召し上がりください。
- カビの生えたお餅は、そこだけ削って食べれば大丈夫?
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お餅の表面だけがカビているように見えても、そこからかなり深い場所までカビの菌糸が根を張っていることがあります。
表面だけ削って食べることは、おすすめしません。
食べ物にカビが発生するのを予防するには
①食べ物は、清潔、低温、乾燥、密閉(空気に触れない)に注意して正しく保存しましょう。
②商品パッケージに表示された期限を守り、開封後はなるべく早く食べきりましょう。 - 届いた「水煮たけのこ」に白いカビのようなものがたくさんついていた。
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白いものは「たけのこ」自身の成分であるチロシンです。チロシンとはアミノ酸の一種です。食べても問題ありません。
ポイント!
たけのこに含まれるチロシンは、加熱によって溶け出し、冷めると白く固まる性質があるため、たけのこの内側に結晶のようになって溜まっています。気になる場合は、5分ほどゆでると、固まったチロシンがお湯に溶け出しますのでお試しください。
- リンゴの表面が光ってベタベタしている。ワックスをかけているのですか?
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リンゴは熟してくるとロウ物質を出し表皮がベタベタしてきますが、ワックスをかけているわけではありません。
ポイント!
リンゴは、表面に水分の蒸発を抑えたり、病原菌の侵入を防ぐために透明なロウ物質の膜を作りますが、熟してくると表皮細胞からリノール酸やオレイン酸などの脂肪酸を分泌し、これらの脂肪酸が皮に含まれるロウ物質を溶かすため、表面が光りベタベタした状態になります。この現象は「油上がり」とも呼ばれ、食べごろのサインとも言われています。 なお、リンゴの種類によってもロウ物質の分泌量が異なるようで、特にジョナゴールド、つがる、千秋などでよく見られ、ふじや王林ではあまり見られません。
- お米がおいしく食べられる目安を教えてほしい。
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目安は1か月です(冬場では40日、夏場は30日)。保存方法に気をつけ、なるべく早く食べきりましょう。お米は精米したてが一番鮮度が良く、保存中の環境の影響を受け、風味が変化したり本来の食感が損なわれたりすることがあります。また、においを吸着しやすい性質もあります。
ポイント!
お米の袋には衝撃や圧力による破れを防止するために小さな空気穴が開いています。そのため、周囲の湿気などから水分が入り込みお米の変色やカビの原因になることがあります。また、空気穴を食い広げて虫が侵入した事例もありますので以下に気を付けて保存しましょう。
①購入後は密封容器に移し替えましょう。 ②保存容器はこまめに清掃しましょう。 ③お米は使い切ってから、新しいお米を入れましょう
(継ぎ足さない)。 - シュレッドチーズを冷蔵庫に入れていたのにカビが生えました(賞味期限内です)。
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チーズは栄養素が豊富で水分も多く、カビが発生しやすい食品です。そのため、冷蔵庫に入れていてもカビは生えてしまいます。開封後は賞味期限に関わらず、なるべく早く使い切りましょう。中でもシュレッドチーズは細かくカットされているので、空気中のカビが付着しやすくなっています。
ポイント!
開封後すぐに使い切れない場合は、密封容器にいれて冷凍保存することでカビの発生を抑えることができます。ただし、長期間の保存は風味が低下してしまうことがありますので、冷凍した後も1か月を目安にお召し上がりください。
- お味噌を冷蔵庫に入れていたのに色が濃くなった。どうして?
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味噌は時間経過とともに元の味噌が淡色のものは赤みがかかって色も濃くなり、赤色のものはさらに濃い色となります。これは「メイラード反応」と呼ばれる現象で品質に問題はありませんが、メイラード反応が進むにつれて味や香りには変化が生じます。
ポイント!
気になる方は涼しい場所での保存を
メイラード反応の進行具合は、保存環境に大きく影響を受けます。涼しい場所でも徐々に進行してきますが、温度が高いほどより進みます。
- 開封後に冷蔵庫に入れておいた“めんつゆ”に白いものが浮いているけど、これは何?
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白いものは開封後に入った微生物が増えたものです。
“めんつゆ”に限らず、醤油やジュースなど、開封前は常温で保存できる商品でも、開封すると、空気とともに微生物(カビや酵母)が入り込みます。状態は徐々に変化(劣化)し、微生物が増殖する場合もあります。冷蔵庫に入れることで、増殖を抑えることができますが防ぐことはできませんので、お早目にお使いください。ポイント!
保存方法の表示をしっかりチェック!
●開封前は常温保存の商品でも、開封後は要冷蔵のものがあります。保存の際は商品の表示を確認しましょう。
●開封後は賞味期限が無効になります。「お早目にお使いください」と明記されていることがありますが、微生物の増殖は、保存している条件(使用回数や開封時間、環境の差など)によるため、一律にいつまでと日にちを明記することができないためです。
- 数日前に開けた牛乳をあたためたら、ヨーグルトみたいな固まりができてしまった。飲んでも大丈夫?
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牛乳がヨーグルトのように固まったり分離してしまうのは、牛乳内に分散しているたんぱく質が、微生物(目に見えない空気中の細菌※)の作る酸や酵素によりくっついて固まることが原因です。
開封された牛乳は微生物が増えやすくなっています。傷み始めた牛乳を加熱すると、たんぱく質のくっつきを促進させて固まりが発生しやすくなるため、よりいっそう状態が変化してしまいます。
※細菌の中には10℃以下でも増える細菌が存在し、冷蔵庫の中でも徐々に増えていきます。
風味に異常を感じられた場合には飲むのをお控えください。こんなことがあると未開封でも牛乳が傷む?!
●一時的に常温に置かれるなど牛乳の温度が上がった場合。
(気温が高い時期にドアの開閉が多いと冷蔵庫内の温度も上がりやすくなります。)
●何かにぶつけたり落下させたりするなど、衝撃を受けて牛乳パックに傷や穴が生じた場合豆知識
牛乳パックの開け方について
①あけくち側から開けます。
②両親指を差し込んで左右に開きます。
③左右とも屋根につく位まで押しひろげます。
※ここから先は開いた部分に触れないよう注意!④反対側をしっかり持ち注ぎ口を手前に充分引き出します。
微生物の汚染を防ぐため、③④では注ぎ口の部分に直接手が触れないよう注意しましょう!
- フルーツ缶を開けたら内側が黒っぽくなっているところがあった。どうして?たべても大丈夫?
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一般的にフルーツの缶詰は、缶内面にスズを塗布し、缶内および内容物内に残っている酸素とスズを反応させることで、内容物の酸化(色や香りなどの変化)を防止しています。酸素とスズが反応した部分は、缶内面のスズが溶出することにより缶素材の色(灰色~濃い灰色)が透けて見えてきますので、白いうろこ状に見えたり、黒っぽく見えることもあります。これを「内面腐食」といいます。
スズは体内に吸収されることなく、排出されていきます。このような変色があった場合でも内容物は食べることができます。しかし、缶の密封性が損なわれていた場合は、内容物の品質を保つことができません。色やにおいが変わっていた場合は、食べないようにしましょう。
開封後の保存方法に気を付けましょう!
開封後は食器に移して、なるべく早めに食べましょう - レタスの軸が茶色いものが届いた。これって古いの?
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レタスの軸は加工の際に包丁で切っていますが、切った部分から汁が出て、それが数時間で変色します。これは劣化ではありません。
- 届いたレタスの葉が傷んでいる。
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中身の傷みを防ぐため、外葉は傷んでいても剝がさずにつけている場合があります。外葉が傷んでいる場合は、はがしてご使用ください。
- 届いた商品に不具合があった場合、どうすればいいですか?
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交換・返金などの対応をさせていただきます。お手数ですが、ご加入になられている生協のコールセンター(下記)や配送担当者にお申し出ください(一部対応できないものもあります)。 詳しくは各ホームページをご確認ください。
- 白菜に黒い斑点があるが食べても大丈夫?
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ゴマ症と呼ばれるもので、食べても問題ありません。
白菜の細胞内でポリフェノール類が蓄積し、このような黒い斑点になります。土壌に微量に含まれている窒素が多かったりホウ素が欠乏するとこのような生理現象が起きます。 - 白菜が消毒くさい。
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アブラナ科の野菜に含まれるイソチオシアネートという辛味成分によるものです。
この辛味成分が分解してできる揮発性物質は、その濃度が高くなるにしたがって、消毒臭に似た臭いを出しはじめます。また苦味を感じることもあります。アブラナ科の野菜には、白菜の他にブロッコリー、キャベツ、大根、キャベツなどがあります。 - 冷凍のケーキを解凍して食べたら舌がピリピリしました…。
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お届けする際に使用しているドライアイスから発生した炭酸ガスによるものです。炭酸ガスは水分に吸着しやすい特性があり、冷凍ケーキに含まれる水分に炭酸ガスが入り込むことで、食べた際に舌がピリピリすることがあります。
解凍後さらに2~3時間ほど冷蔵室で保管していただくと、炭酸ガスが抜けてピリピリ感は軽減されます。 - ふじりんごの果肉が茶色く溶けたようになっていました。どうして?
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蜜腐れによるものです。ふじりんごの蜜は、収穫から時間の経過とともに果肉の中に吸収され散っていきますが、蜜が多いと全て吸収されず残った蜜は茶色く変色し、傷んでしまいます。産地では、出荷の際に光センサーでチェックし変色などがあるものは除去していますが、変色がごくわずかだとセンサーが感知しないことがあるため、出荷後に蜜腐れが進んだものと思われます。交換などの対応をさせていただきますのでお申し出ください。
- れんこんの切り口の色が悪く、切ってみたら斑点があった。食べても大丈夫?
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れんこんにはポリフェノールの一種である「タンニン」という成分が含まれており、空気に触れることで酸化するため、切り口の色が悪くなります。変色した部分は取り除いてお使いください。斑点は、タンニンが土の中で鉄分と結合してタンニン鉄となったためです。味や品質に問題ありませんのでそのままお使いください。
- 未開封の乾物に、イモムシのような虫が入っていました。袋を開けていないのにどうして?
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調査の結果、ノシメマダラメイガの幼虫であることがわかりました。この虫は広い食性を持っており、乾物、穀物、豆類、ココア、チョコレート、ドライフルーツやその加工製品などの匂いをかぎつけ、食べてしまいます。特に幼虫はかじる力が強く商品の袋を食い破って侵入し、⽷を吐いて巣をつくります。お⽶が繋がったようになったり、成⾍が部屋の中を⾶んでいるのを⾒かけた場合は、ノシメマダラメイガを疑ってください。
- アボカドを切ったら、ヘタ側の果肉が黒くなっていました…。カビでしょうか?
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アボカドはヘタ側から熟します。熟度が進むと皮と果肉の間にできた隙間から空気が入り、ポリフェノールと反応して黒く変色します。生協では物流センターにて検品を行っていますが、お届けまでに熟しすぎてしまったものと思われます。
交換などの対応をいたしますので、お手数ですが配送担当者までお申し出ください。