ハンバーグと
唐揚げの加熱実験
家庭でハンバーグや唐揚げを作るとき、外が焼けたのに中は生だったことはありませんか?
生のお肉を食べておなかが痛くならないように、どうやったらしっかり火が通るのか実験してみました。
ハンバーグ編
【準備したハンバーグ】
・重量:120~125g/1個
・厚み:1.2~1.5㎝
【火力】
・卓上IH使用
・5段階の火力(微弱、弱、小、中、強)がある中、検証では「弱」に設定
実験開始
弱火1分後
ほとんど変化なし。断面も生とほぼ変わらないね。
弱火3分後
裏面にようやく焼き色がついてきたけど、中はまだ生っぽいわ。
ここで裏返します。
【パターン①】弱火でのフタなしとフタあり
【パターン②】小火(弱火より若干強め)のフタなしとフタあり
で実験を続けます。
パターン①
フタなし
※弱火で調理を続けた場合
弱火5分後
焼き色が少しついてきたけど、中はまだ柔らかそう。
弱火8分後
裏面にようやく焼き色がついてきたけど、中はまだまだね。
フタあり
※弱火で調理を続けた場合
弱火5分後
フタをしてもあまり変わらないね。中も柔らかそう。
弱火8分後
焼き色がついてきたけど、中はもう少しって感じね。
パターン②
フタなし
※小火に切り替えた場合(小火>弱火)
小火5分後
焼き色がついてきたけど、火はまだ通っていないね。
小火8分後
焼き色はちょうどいいわね。中はもう少し火を通したいわ。
フタあり
※小火に切り替えた場合(小火>弱火)
小火5分後
少し焼き色がついてきたけど、中はまだ生っぽいね。
小火8分後
よし!外はこんがり、中までしっかり火が通ったわ。
- ● フタなし
- ● フタあり
唐揚げ編
【準備した唐揚げ】
・重量:45~55g/1個
【火力】
・卓上IH使用
・① 160℃に設定 ② 190℃設定
実験開始
パターン①
160℃で実験
1分後
べちゃっとして、中もまだまだ生だね。
3分後
見た目はまだまだ、中は少し生っぽさが無くなってきたわ。
5分後
外の色味は薄いけれど中心部まで色がかわったね。
パターン②
190℃で実験
1分後
160℃ 1分よりべちゃつきは少ない感じだけど、中はやっぱり生だわ。
3分後
外側はちょうどいい色だけど中心は赤いかな。
5分後
表面はしっかり揚がっているのに中心部はまだ赤いわ。どうしてかしら?
- ● 160℃加熱
- ● 190℃加熱
- ● 160℃加熱
- ● 190℃加熱
まとめ
今回の実験では、細菌数は加熱後一気に下がり、160℃では3分後、190℃では1分後にゼロとなりました。
中心温度は揚げ始めて5分後に160℃では80℃近く、190℃では90℃近くなりましたが、190℃では中心部に赤みが残る結果となりました。急激に熱が加わることにより、唐揚げのような小さな個体では中心の温度も上がるけれど、火は通っていない(赤みが残った)と考えられます。
食中毒を防ぐには、中心部までしっかりと加熱することが大切です。低い温度でじっくり中まで火を通し、最後は高温で外はこんがりカラッと仕上げましょう。
まとめ
今回の実験では、細菌数は加熱後一気に下がり、160℃では3分後、190℃では1分後にゼロとなりました。
中心温度は揚げ始めて5分後に160℃では80℃近く、190℃では90℃近くなりましたが、190℃では中心部に赤みが残る結果となりました。急激に熱が加わることにより、唐揚げのような小さな個体では中心の温度も上がるけれど、火は通っていない(赤みが残った)と考えられます。
食中毒を防ぐには、中心部までしっかりと加熱することが大切です。低い温度でじっくり中まで火を通し、最後は高温で外はこんがりカラッと仕上げましょう。
まとめ
ハンバーグを焦がさず、上手に焼くには、途中で火加減を弱火よりやや強い小火にし、フタをしてから8分程度焼くと外はこんがり、中まで火が通ることがわかりました。
外側が焼けていても、中は生焼けになっていることがあります。中心部まで火が通っているか不安な場合は、肉汁の色や断面の色など見た目での確認が重要です。 生のひき肉を使った製品は中心部までしっかり加熱して食中毒を防ぎましょう。
まとめ
ハンバーグを焦がさず、上手に焼くには、途中で火加減を弱火よりやや強い小火にし、フタをしてから8分程度焼くと外はこんがり、中まで火が通ることがわかりました。
外側が焼けていても、中は生焼けになっていることがあります。中心部まで火が通っているか不安な場合は、肉汁の色や断面の色など見た目での確認が重要です。 生のひき肉を使った製品は中心部までしっかり加熱して食中毒を防ぎましょう。